ローマとその周辺の世界遺産

 エトルリアやローマ時代の遺跡が残り、中世のパラッツォやヴィラが現存し、ルネサンスやバロックの至宝が展示されているローマは、世界遺産の宝庫です。

ローマ歴史地区、教皇領とサンパオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(1980年,1990年登録):
 1980年に登録された、ローマ・ベネチア広場周辺に点在するローマ時代の遺跡と、1990年に追加登録されたアウグストゥスの霊廟、ハドリアヌス帝の霊廟などで構成されいます。主な登録された建造物は以下のようです。
 
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フォロ・ロマーノ
 ローマのパラティーノの丘とカンピドリオの丘の間に位置します。フォロとは、広場のことで、かつてのローマ帝国の政治、商業の中心地でした。フォロ・ロマーノが本格的に整備されるようになったのは、ユリウス・カエサルの時代で、アウグストゥスがこれを引き継ぎ、カエサルを祭ったユリウス神殿、元老院やバシリカ・ユリアが整備されています。
 
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コロッセオ
 80年にティトゥス帝が建築した建造物です。コロッセオは長径が188m、短径が156mの楕円形です。高さは48.5mの4層構造で収容人数は約5万人であったともいわれています。ここでは白い砂が敷かれ、その上で剣闘士同士や、剣闘士と猛獣の戦いが見世物として行われた。時には水を張って模擬海戦も行われました。爛熟したローマ文明の象徴とも言える場所です。
 
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サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂:  ローマを構成する7つの丘の1つエスクィリーノの丘の上に建つ聖堂。教皇リベリウスの夢の中で「夏に雪の降った地に教会を立てよ」と聖母が告げ、実際に真夏に雪がふった場所に聖堂を建てたという伝説から、雪の聖母聖堂とも言われています。鐘楼は、1377年頃に建築されたもので、ローマで最高の高さとなっています。
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サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂:
 4世紀、コンスタンティヌス帝により建築された、聖パウロの墓がある聖堂です。フオーリ・レ・ムーラとは、城壁の外という意味で、その名の通り城壁から南へ2kmはなれた場所にあります。建築当時は小さな聖堂でしたが、その後大規模な改修が行われ現在の姿になっています。
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ヴァチカン市国(1984年登録)
 ヴァチカン市国は、世界最小の独立国です。実際には独立国といっても税関等は無く、ローマの中で政治的に独立した場所と言えます。バチカン市国にはカトリックの総本山であるサンピエトロ寺院があります。ここはキリストの1番弟子ピエトロが殉教したと伝えられている場所です。ヴァチカン美術館にはミケランジェロの最後の審判を初めとした数多くの美術品が収蔵されています。ヴァチカン市国全域は1984年に世界遺産に登録されています。
 
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ヴィッラ・アドリアーナ(1999年登録)
 
 ハドリアヌス帝〔在位、117-38〕が池に身を投げた美少年を偲んで建てた別荘と言われていますが、政敵を抹殺する皇帝は、美少年にはナイーブだったようです。別荘と言いながら規模が違います。一個の町です。もはや。兵舎があり、公衆浴場があり、劇場があり、いくつか宮殿があり、敷地全部を城壁で囲っています。
 
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アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群(2000年登録)
 
 アッシジは、イタリア中部の標高約1,300mスバジオ山の斜面に広がる人口2万人強の小さな町ですが、聖人に叙せられたフランシスコ会の開祖フランチェスコが生まれたことで有名で、カトリック教徒の巡礼地として人気があります。ここにあるフランチェスコ聖堂は、フランチェスコの功績をたたえるために建設されたといわれています。また、町の建物は、ここで掘り出される薄いピンク色をした石材からつくられ、町を彩っています。
 
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チボリのヴィッラ・デステ(2001年登録)
 
 ビラ・デステは、ティボリ郊外にある、ルネッサンス時代の別荘で、庭園内には数十種類の噴水が点在しています。1550年枢機卿イポリット・デステが修道院を改装して造営した豪華な別荘で、邸内はフレスコ画や絵画、美術品で飾られていますが、一番の見どころは庭園となっています。
 
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チェルヴェーテリとタルクイーニアのエトルリア墓地遺跡群(2004年登録)
 
 ローマから北西に40分ほど行ったところに、エトルリア人の残した世界最大のネクロポリス(墓地遺跡群)があります。このチェルヴェーテリとタルクイーニアのエトルリア墓地遺跡群は2004年に世界遺産に登録されています。
 
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