ローマ観光ガイド
 

ローマの名所

ローマ郊外の格安アグリツーリズモ Casa di Verde 市内・空港、アウトレット送迎あり

フラスカティのワイン農家訪問とフラスケッタ

 ローマ東南の近郊に「カステッリ・ロマーニ」と総称される小さな町が七つあって、「ローマのワイン貯蔵庫」と別名を持つほど、ワイン生産が盛んです。肥沃な火山灰土壌を利用したブドウ造りが盛んで、古くからローマ人に親しまれていました。ローマ帝国滅亡後、ブドウ畑は荒れてしまいましたが、中世になって復活して現在にまで至っています。カステッリ・ロマーニのワインのうち、フラスカーティという街の名前がワインの銘柄となっているフラスカーティワインはイタリア有数の白ワインとして良く知られています。主な銘柄はFrascati、Marino、Genzano、Fontana di Papaなどで、口当たりの軽い白が特徴です。

雨が降ったりやんだりする中、車でフラスカーティや近辺の町を見て回り、フラスカーティのvilla aldobrandini(世界遺産)は入り口がわからなかったのですが、近所の人に聞いて、土日は入れないと言う事を知りました。
 そう言う表示がどこにもなく、事前にフラスカーティのHPを見て行ったのですが、そんな情報もなく、この辺はとても「イタリア」でした。そこで、villa aldobrandiniはあきらめて、見学予約していた知り合いのワイン農家に立ち寄りました。

 ワイン農家はオーナーが、それはそれは情熱を持って解説してくれ、いかに自然にワインを作っているか、それが重要な事か力説してました。
 お礼には、早くも売り出されていてかわいくラッピングされたパンドーロ(クリスマスに食べるケーキ)と、家にあった太鼓の形に大き な鈴がついたお守りをあげました。してくれた事に十分ではなかったような気もしますが、「話させてくれてありがとう!」なんてお礼を逆に言われて、ほんとうにワイン作りが好きなんだなぁ、と思わせてくれました。

 できたてのワインも味見させてくれました。持って来た5リットルのワイン用のポリタンクで購入したほか、オーナーが家庭用に作った一番しぼりの白ワイン二本とロゼ二本をプレゼントに用意してくれていました。ローマの一般庶民は、瓶では買わず、ワイン農家を訪れて、このようなポリタンクに入れてもらいます。
 pavilinzero

フラスケッタでのお食事
 

 フラスケッタとは、かつてローマ郊外にあったワイン生産者が無許可で営業する居酒屋(オステリア)のことでした。この店は店先に目印として木の葉の茂みが作ってあったことから、「葉の茂み」の意味からFraschetta=フラスケッタと呼ぶようになったということです。カステッリ・ロマーノ地方でのイタリア版居酒屋。トラットリアよりもさらに庶民的な店です。

 ワイン農家訪問の帰りに、食事によりました。自家製の料理を食べさせる小さいフラスケッタで、鼻の下にヒゲのある大きなおばちゃんがオーナーの「マンマ(母さん)の味」食堂です。
 
 高級好きの人には不満でしょうが、本物のマンマのローマ料理を味わえるところで、味重視の人にはいいところです。

 一緒に食事をしたローマ人のドライバーも気に入って、ふざけて「今度食べにこようよ」と奥さんに目の前で電話してました。こんなところも茶目っ気のあるイタリア人らしいところと感じます。

お問合せは→こちらから