西洋風”居酒屋”エノテカと庶民食堂オステリア
イタリアのエノテカでは、ワインショップであるエノテカで、ワインを試飲、購入する付帯サービスとして、カウンターの横にサラミやチーズや生ハムといったつまみをちょっと頼んで軽食の取れるようにしました。
つまりエノテカとしてワインを試飲、購入することはもちろんのこと、カウンターの横にサラミやチーズや生ハムブースがあり、そういったつまみをちょっと頼んでワインを座って試飲することができるというシステムが成立したのです。
このような西洋風”居酒屋”的なエノテカの機能は、イタリア独特のもので、ワイン好きな庶民に親しまれています。しかし居酒屋とは言っても、ワインショップが基本なので、たいていの店には、ワインの目利きをするソムリエがいます。
イタリアではその地方のワインにあった食事が工夫されていると言われています。エノテカの中には、フィレンツェのエノトリアのようにつまみだけでなく、料理自慢ということで食事を提供するエノテカもあります。食事を提供するエノテカは気軽な食事どころとして、利用されています。
オステリアはエノテカが発展してレストラン風になったものと言えます。一般的には庶民的な食堂を意味します。
気軽で、経済的に楽しめるということでは、日本の大衆食堂に似ていますが、エノテカが発展しただけに、お酒のメニュー(=ワインメニュー)が豊富で、居酒屋的な楽しみ方もできます。
レストランとしても、コース料理が重視されるリストランテやトラットリアと異なり、お腹に合わせて好きに選べるという意味で自由度が高いと言えます。
イタリアで最も有名なワイン産地であるトスカーナには各街にエノテカやオステリアがあり、現地の人々に愛されています。
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